遊心論

明日を夢見る人間信者

ルーラー軸ジャンド

更新頻度低いのもあって挨拶がお久しぶりですか初めましてしか言えなくなりました。
お久しぶりです。初めましての方は初めまして。遊心です。

今回は現在使用しているジャンドの構築について自分なりの回し方など解説してみようかなと思いました。
下記の順に話していきたいと思います。

かなり長くなっていますが最後までお付き合いいただけると幸いです。

ルーラー軸ジャンドとは

ルーラー軸のルーラーとは、「混沌魔龍 カオス・ルーラー」(以下カオスルーラー)のことを指します。
f:id:yuhearts6313:20200607170849p:plain

効果は画像の通りです。
このカードの効果によりキーパーツを集めて展開することを主軸としています。
従来までの構築とは違い、かなりギャンブル要素の強くなった構築だと言えます。
しかし、キーパーツが揃ったときの爆発力はとてつもないものとなります。

では、そのキーパーツについて説明していきます。

キーパーツ

カオスルーラーで捲りたいのは以下の3種類です。

  1. 「ドッペル・ウォリアー」
  2. 「キャシー・イヴ L2」
  3. 「ドットスケーパー」


1. 「ドッペル・ウォリアー」
f:id:yuhearts6313:20201016034601p:plain

ジャンドのドでもあるカード。
過去の記事でも何度も紹介していますが、それほどに最も重要と言える一枚。
カオスルーラーで最も捲りたいカードです。
これが捲れると、誘発貫通力・展開力がかなり高くなります。

2. 「キャシー・イヴ L2」
f:id:yuhearts6313:20201016035942p:plain

効果は画像参照。
「レベル・スティーラー」の手札版とでも言えるカードです。
主な役割は、「幻獣機トークン」を☆1に変更することです。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立には欠かせないカードと言えます。

3. 「ドットスケーパー」
f:id:yuhearts6313:20201016040525p:plain

カオスルーラーで捲りたいキーカードの中で唯一光・闇属性ではないカードです。
「ワン・フォー・ワン」の効果で出せるのが最も強いですが、墓地に送られるだけで効果が発動するため、カオスルーラーで捲っても強いです。

各キーパーツの使い方

3種類のキーパーツについて紹介しましたが、上記3枚には共通点が存在します。

それは、☆1非チューナーを生み出せるという共通点です。

「ドッペル・ウォリアー」は効果で生み出せるトークンが☆1を2体。
「キャシー・イヴ L2」は「幻獣機トークン」を対象に効果を発動することでトークンを☆1にすることができます。
「ドットスケーパー」は自身が☆1であり、自身の効果で特殊召喚されます。

ではなぜ☆1非チューナーを生み出せることがカギとなるのか。
それは、「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の召喚に必要となるからです。

f:id:yuhearts6313:20201016042025p:plain

「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の召喚には3体のシンクロモンスターが必要となります。
このデッキにおいての理想的な素材3体は
「TG ハイパー・ライブラリアン」
     +
「ABFー五月雨のソハヤ」
     +
「ABFー雨隠れのサヨ」
の組み合わせです。

その中で、「ABFー雨隠れのサヨ」のレベルは2。
シンクロ召喚するためには必ず☆1非チューナーが必要になるというわけです。

また、レベル2のシンクロモンスターはもう1体います。
「天輪の双星道士」です。
f:id:yuhearts6313:20201016044016p:plain

このカードは現代のジャンドにおいて最も重要なカードと言えるほどの存在です。
そんなカードであっても、☆1非チューナーが存在しないと出すことができません。
だからこそキーパーツとなる3種類のカードを引き込みたいわけです。

構築と回し方

現在の構築

f:id:yuhearts6313:20201029105527p:plain

現在使用している構築は上の通りです。
今までの構築との大きな違いとしては、採用されているリンクモンスターの種類が挙げられます。
「聖騎士の追想 イゾルデ」や「リンク・ディサイプル」および「リンク・ディヴォーティー」などが採用されていません。
その分多くのシンクロモンスターを採用し、シンクロでの戦いの幅が非常に広がりました。

今まで採用されていなかったシンクロモンスターは2種類です。

「月華竜 ブラック・ローズ」
f:id:yuhearts6313:20201016050624p:plain

今までは「シューティング・ライザー・ドラゴン」から「妖精伝姫―シラユキ」を落とし、相手ターンにシラユキの効果を起動し、特殊召喚しても、そのシラユキとライザーだけでシンクロできるモンスターがいませんでした。
しかし、月華竜を採用することで相手ターンでの妨害がさらに増え、より強固な盤面を作ることができるようになりました。
また、「超雷龍 サンダー・ドラゴン」や「黄金卿 エルドリッチ」など破壊耐性をもったモンスターであっても簡単に除去することができるようになり、対応力が上がりました。

「琰魔竜 レッド・デーモン・アビス」
f:id:yuhearts6313:20201016051555p:plain

この枠は15枚目の枠として様々なカードが検討されてきました。
初動の安定感を少しでも高める為の「リンクリボー」、対教導の対策としても使える「PSYフレームロード・Ω」など。
いずれも強くはありましたが、デッキの性質上「リンクリボー」は優先度が低く、「PSYフレームロード・Ω」があっても状況が好転することはあまりありませんでした。
また、負けた試合を振り返った際に、カオスルーラーの召喚には成功しているものの、効果でキーパーツを引き込めずに負けることが多くありました。
緊急テレポートからの「サイキック・リフレクター」の効果でカオスルーラーを召喚するとき以外は、必ず墓地に「ジェット・シンクロン」が存在するように回すのですが、カオスルーラーのガチャに失敗すればその「ジェット・シンクロン」も効果を使わずして何もできなくなります。
アビスであれば、「ジェット・シンクロン」とカオスルーラーを妨害に変えることができるようになる為採用しました。

主な回し方

ここまでで述べたように、この構築はカオスルーラーでキーパーツを集めて展開するデッキになります。
なのでキーパーツがすでにそろっている場合はカオスルーラーを出さないこともあります。特に「ドッペル・ウォリアー」を素引きしており、他にも十分な展開札がある時は出さないことが多いです。

キーパーツを握っていない場合の回し方のパターンについては基本的に以下の4通りで考えます。

  1. 「緊急テレポート」or「ワン・フォー・ワン」+チューナーモンスター
  2. 「ジェット・シンクロン」の効果を使用せずに「水晶機巧―ハリファイバー」をリンク召喚できる
  3. 「ジェット・シンクロン」が場または墓地に存在し、その効果を使用せずに「幻獣機アウローラドン」をリンク召喚できる
  4. 手札に「幻獣機オライオン」を残したまま「幻獣機アウローラドン」をリンク召喚できる


1. 「緊急テレポート」or「ワン・フォー・ワン」+チューナーモンスターの展開

この構築での理想の動き出しの展開です。
一番最初にカオスルーラーを出し、キーパーツを集めて展開します。
キーパーツを得られた時の展開は後述。



2. 「ジェット・シンクロン」の効果を使用せずに「水晶機巧―ハリファイバー」をリンク召喚できる時の展開

要は「水晶機巧―ハリファイバー」単騎での展開です。
「水晶機巧―ハリファイバー」の効果によりジェットシンクロンを出し、「幻獣機アウローラドン」に繋ぐことでカオスルーラーの召喚を目指します。
実戦での使用頻度がかなり高い動きになります。



3. 「ジェット・シンクロン」をが場または墓地に存在し、その効果を使用せずに「幻獣機アウローラドン」をリンク召喚できる時の展開

すでに「ジェット・シンクロン」が用意できている場合、「水晶機巧―ハリファイバー」の効果に余裕ができます。
この場合は「幻獣機オライオン」を特殊召喚することで「TG ハイパー・ライブラリアン」の効果でドローを稼ぎながらカオスルーラーの召喚まで目指すことができます。


4. 手札に「幻獣機オライオン」を残したまま「幻獣機アウローラドン」をリンク召喚できる時の展開

この場合は「水晶機巧―ハリファイバー」の効果で「ジェット・シンクロン」を特殊召喚することで3と同じ展開になります。



キーパーツを引けていない時の展開は以上のようにキーパーツを集めるためにカオスルーラーを召喚する展開を目指します。
次に、ここまでの展開や初手でキーパーツを引き込めた場合の展開を説明していきます。

キーパーツ有の展開パターン

①. 「ドッペル・ウォリアー」+「水晶機巧-ハリファイバー」

「ドッペル・ウォリアー」を初手から引けているときの展開です。
「ドッペル・ウォリアー」を使用する最も基本のルートです。

最終盤面:「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」+「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」+4ドロー


②. 「ドッペル・ウォリアー」+「水晶機巧―ハリファイバー」+墓地に「混沌魔龍 カオス・ルーラー」+手札or墓地に光属性

①のパターンで、墓地に光属性モンスターが存在する場合の展開です。

最終盤面:「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」+「TG ハイパー・ライブラリアン」+「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」+3ドロー


③. 「ドッペル・ウォリアー」+「水晶機巧―ハリファイバー」+場に☆1チューナー

①に☆1チューナーを追加で用意できた場合の展開です。
場の☆1チューナーの代わりに手札に「リ・バイブル」が存在する場合も「ジェット・シンクロン」のコストにすることで同じ展開ができます。

最終盤面:「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」+「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」+4ドロー


④. 「ドッペル・ウォリアー」+「幻獣機トークン」+「混沌魔龍 カオス・ルーラー」+墓地に「ジェット・シンクロン」+墓地に☆1チューナー

「幻獣機アウローラドン」の効果を使用したあとでカオスルーラーを召喚し、「ドッペル・ウォリアー」を引き込めた場合の展開です。
「武力の軍奏」で釣りあげられるチューナーに☆1がいるときは盤面を作りやすいです。

最終盤面:「琰魔竜 レッド・デーモン・アビス」+「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」+1ドロー
                             or
    「混沌魔龍 カオス・ルーラー」+「TG ハイパー・ライブラリアン」+「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」+3ドロー



後者の展開ではドローが増えるものの妨害数は1つ減ります。
チューナーを追加するカード(例:「緊急テレポート」、「死者蘇生」など)を引き込むことができれば、さらなるドローと「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」までつなげることもできます。


ここまでは「ドッペル・ウォリアー」を引き込めた場合の展開パターンでした。
次に、「キャシー・イヴ L2」を使用する展開パターンです。


⑤. 「キャシー・イヴ L2」+「水晶機巧―ハリファイバー」+手札か墓地に☆1チューナー

「幻獣機トークン」を☆1に変換して「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立を目指す展開です。
「幻獣機トークン」が1体余るので、ドローの中でさらに展開札を引ければ妨害を増やすことができる可能性があります。

最終盤面:「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」+3ドロー


⑥. 「キャシー・イヴ L2」+「幻獣機トークン」+墓地に「ジェット・シンクロン」+手札か墓地に☆1チューナー

「幻獣機アウローラドン」の効果を使用したあとでカオスルーラーを召喚し、「キャシー・イヴ L2」を引き込めた場合の展開です。
最低限の展開なので妨害の質は高くないです。

最終盤面: 「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」



「キャシー・イヴ L2」は「ドッペル・ウォリアー」ほど展開を伸ばせるカードではありませんが、器用なカードです。
固定ルートでの使用は上記のみですがカオスルーラー+「ジェット・シンクロン」を「氷結界の龍 トリシューラ」につなげられたり、「武力の軍奏」を挟めばチューナーを維持したまま「琰魔竜 レッド・デーモン・アビス」を召喚することができます。
意外な展開につなげられる可能性を秘めているため、その場その場でのアドリブ力が問われます。


最後に、「ドットスケーパー」を使用する展開パターンです。


⑦. 「ドットスケーパー」(効果使用済)+「水晶機巧―ハリファイバー」+☆1or☆2チューナーor「亡龍の戦慄―デストルドー

カオスルーラーの効果で「ドットスケーパー」が墓地に落ちてからの展開パターンです。

最終盤面: 「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」+3ドロー



「ワン・フォー・ワン」の効果や通常召喚していない限りは「ドットスケーパー」は☆1非チューナー1体分でしかありません。
しかし、「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立には☆1非チューナーは不可欠です。
逆に、十分な数のチューナーが確保できており、☆1非チューナーが1体でも確保できれば「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立を目指せるということになります。
あきらめずにルートを考えましょう。


おまけルート

「ジャンク・コンバーター」+「幻獣機オライオン」

カオスルーラーで「ドッペル・ウォリアー」を引き込めた場合にそのまま即座に展開につなげることができるルートです。




各環境デッキ相手の立ち回りや意識すること

各環境デッキごとに考えるべきことや立ち回りなどについてデッキごとに考えていきます。
どんな対面でも基本的には先攻は「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」+「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」を目指します。

召喚教導

<先攻>
盤面を作れた場合、LPに余裕がある場合は基本的に「暴走魔法陣」に「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の効果を使い、無効にします。ここで止めなかった場合、相手に「召喚獣アウゴエイデス」の召喚を許してしまうと、「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」を失ってしまうことになります。ただし、「召喚獣アウゴエイデス」の素材には融合モンスターが必要です。融合モンスターが場、墓地に存在せず、次の自分のターンの動きが確保できている場合は無視することができます。その場合は、「召喚獣メルカバ―」が出てくるはずなので「妖精伝姫―シラユキ」で裏にしましょう。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」を出せていない場合は、「暴走魔法陣」を握られているとかなり厳しいです。最低限の「妖精伝姫―シラユキ」を墓地に確保した展開だとほぼ勝てません。
「暴走魔法陣」がない場合は、「召喚魔術」に「妖精伝姫―シラユキ」を必ずチェーンし、光属性と炎属性のモンスターを可能な限り減らしましょう。この時、「ドットスケーパー」をコストに巻き込めると、相手の「召喚獣メルカバー」の着地に合わせてチェーン1「妖精伝姫―シラユキ」チェーン2「ドットスケーパー」と組むことで「召喚獣メルカバー」の除外から守りながら安全に裏にして無力化できます。

<後攻>
後攻で最もきついカードは「エルシャドール・ミドラーシュ」です。
「灰流うらら」は「エルシャドール・アプカローネ」に、「エフェクト・ヴェーラー」・「無限泡影」は「教導の大神祇官」に狙い撃ちし、「影依の偽典」にとにかく触らせないことが重要です。
また、「ドラグマ・パニッシュメント」を発動される場合は墓地に「妖精伝姫―シラユキ」が存在するならば対象に取られたモンスターを除外してしまいます。
そうすることで、相手の「ドラグマ・パニッシュメント」は対象不在で不発となり、「旧神ヌトス」などを落とされさらに破壊される心配が無いだけでなく、エクストラデッキから出せないという制約は残るため次の相手ターンにできることがかなり少なくなります。

エルドリッチ・60エルドリッチ

<先攻>
メイン戦での先攻目指す盤面はとにかく「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立を目指し、可能ならフル展開を目指します。しかし、サイドチェンジ後の先攻では必ず「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」以外のモンスターは場に残らないように展開します。
これは、「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」をケアする為です。
対エルドリッチは「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」さえ維持出来ればほぼ負けることはありません。逆に言えば維持出来なければ負ける可能性が高くなります。1ターン維持できれば次のターン一気にモンスターを並べてワンキルします。ワンキル出来ない限りは「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」をケアし続けるように意識しましょう。
また、60エルドリッチ相手は「アンデットワールド」・「屍界のバンシー」の発動は必ず止めましょう。「超融合」でアンデット族になった「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」を吸われて、「冥界龍 ドラゴネクロ」を出されてしまいます。

<後攻>
最もきついカードは「サモンリミッター」ですが、これは伏せ除去を引いていない限りはどうしようもないので発動された場合は伏せ除去を複数引けるまで耐えるしかありません。
「幻獣機オライオン」や「ドットスケーパー」を伏せて耐久しましょう。
また、「スキルドレイン」ももちろんきついカードの1つです。ただし、こちらは「幻獣機アウローラドン」さえ出すことができれば除去できます。
要求値は高いですが、諦めず「幻獣機アウローラドン」の成立を目指します。
後手ワンキルを狙う場合には「PSYフレームギア・γ」の存在に注意し、相手の場にモンスターがいない状況でモンスター効果を使わないように意識しなければいけません。

サンダードラゴン・カオスサンドラ

<先攻>
フル展開が狙えるなら狙っていきますが、誘発等撃たれても無理せず最低限「妖精伝姫―シラユキ」を落とす展開にはします。また、できるだけカオスルーラーも出した上でそこまでいけると御の字です。
2ターン目以降、カオスルーラーを自身の効果で蘇生し、「琰魔竜 レッド・デーモン・アビス」につなげ、耐性を持った相手を無力化しつつ盤面を返します。
攻撃する場合は「雷源龍―サンダー・ドラゴン」に注意しましょう。

<後攻>
「超雷龍―サンダー・ドラゴン」を出されるとバスターギミックが使用できなくなります。「緊急テレポート」は「リ・バイブル」、「ワン・フォー・ワン」は「ドットスケーパー」をそれぞれ積極的に出すようにし、とにかく手数を増やしながら「月華竜 ブラック・ローズ」などを使って盤面を返していきます。
増殖するGは相手の「雷電龍―サンダー・ドラゴン」などに合わせて撃ち、「雷神龍―サンダー・ドラゴン」の効果をスカすのに使えます。

十二獣

<先攻>
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」か、「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」の盤面どちらかでいいので目指します。
どちらか成立さえすれば最初の一体を召喚無効、あるいは裏守備にし続ければ相手の動きはストップします。
「十二獣の会局」で追加で出されても「月華竜 ブラック・ローズ」で妨害します。

<後攻>
「十二獣ドランシア」1枚は手数で押し切れる可能性がありますが、誘発や罠で展開を弱められた上で使われると厳しくなります。
ライフを取りにくるのが遅いデッキなので伏せが多い場合は伏せ除去が揃うまで待ち、「天霆號アーゼウス」を無力化できるカードを使って盤面を返しにいくことも考えて戦いましょう。

電脳堺

<先攻>
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」の盤面を目指します。
召喚してきた1体を裏守備にし、発動してきた永続魔法・罠を無効に破壊することで、手札の「電脳堺」モンスターの効果を封じます。とにかく表側で「電脳堺」カードを残さないことを意識します。

<後攻>
「真竜皇 V・F・D」を出させるとまず勝てません。サイドチェンジ後はとにかく誘発を引いて止めに行くしかないです。
「灰流うらら」は「電脳堺都―九竜」か「電脳堺媛-瑞々」に撃ち、その他はほとんど無視します。
「真竜皇 V・F・D」の阻止に成功しても「電脳堺狐―仙々」を場に残してくる可能性がありますが、「月華竜 ブラック・ローズ」などで早めに除去し、展開をスムーズに行えるようにします。

コード・トーカー

<先攻>
「妖精伝姫―シラユキ」さえ落としておければワンキルされることはほぼないです。
ワンキルされなければ妨害はほぼないのでカウンター罠に気をつけながら頑張って盤面を返し、できればワンキルして早期決着を目指します。

<後攻>
メインギミックでの妨害は「サイバネット・コンフリクト」のみなのでそれに気をつけて可能であれば「コード・トーカー」モンスターを早々に除去しきってしまいます。
盤面さえ返せれば、あとは先攻と同じように「妖精伝姫―シラユキ」にアクセスできるように意識して回しましょう。

プランキッズ

<先攻>
十二獣同様最初の一体を止めることを意識して妨害します。
「プランキッズの大暴走」を素引きしている時の為に必ず相手ターンシンクロなどで2体目以降の妨害ができるようにしておく必要もあります。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の召喚に成功している場合は、最初の一体の召喚ではなく、「プランキッズ・ミュー」を召喚無効するようにしましょう。

<後攻>
「プランキッズ・ハウスバトラー」を出されると超えるのが難しいので大暴走に触らせないこと、「プランキッズ」モンスターを集めさせないことを意識して誘発を撃ち返しのターンで盤面を返します。
「プランキッズ・バウワウ」+「プランキッズ・ウェザー」の盤面は強固で超えることが非常に難しいですが、無理に盤面を返そうとせず、自分の展開を通すことを意識します。

幻影騎士団

<先攻>
「妖精伝姫―シラユキ」を最優先で展開します。
幻影モンスターの召喚から入ってきた場合はそのモンスターを裏にします。
「シューティング・ライザー・ドラゴン」まで場に残せている場合は「彼岸の黒天使 ケルビーニ」が出たタイミングで「月華竜 ブラック・ローズ」を召喚して妨害します。

<後攻>
誘発貫通力の高いデッキなので撃ちどころは難しいですが、☆3を2体並べられないように誘発を撃てれば理想的です。
「彼岸の黒天使 ケルビーニ」から「彼岸の悪鬼 グラバースニッチ」を落とし、「彼岸の悪鬼 ガトルホッグ」を出す展開をしてきたときは、「彼岸の悪鬼 グラバースニッチ」に「灰流うらら」を撃ちましょう。
サイドチェンジ以降は「ヴェルズ・オピオン」を採用されている可能性があるため、「原始生命態ニビル」を引けていない場合は「幻影騎士団サイレントブーツ」と「幻影騎士団ラスティバルディッシュ」は必ず止めないと「RUM-幻影騎士団ラウンチ」に触られ、「ヴェルズ・オピオン」の召喚を許すことになってしまいます。
自分のターンでは、基本的に「幻影霧剣」の枚数は見えているはずなのでそれを超える枚数の伏せがあれば「墓穴の指名者」を警戒して展開します。魔法罠への耐性は低いので魔法罠で盤面を荒らせるカードがあれば積極的に使います。
ワンキルしにいく場合は、墓地の幻影罠での蘇生と、「幻影騎士団ティア―スケイル」の自己蘇生に注意して手数を増やしてワンキルしにいきましょう。

未界域暗黒界

<先攻>
メイン戦で相手のデッキがわかっていれば、誘発の入っていないデッキなので思う存分展開します。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立よりは「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」を優先し、可能なら相手ターンに「氷結界の龍 トリシューラ」を出せるように構えます。「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」まで成立しているときは、基本的に魔法を止めにいきますが、「未界域のビッグフット」の効果を発動された場合は「シューティング・ライザー・ドラゴン」を守るために無効にする必要があります。
サイドチェンジ以降も誘発を引いていないことを祈ってとにかく最大展開を目指します。

<後攻>
現在主流なのは「マジック・テンペスター」で先攻ワンキルをするタイプの構築です。複数誘発を引かないとまず止めきれませんが、各誘発について自分が撃つべきだと思うカードは以下の通りです。
「灰流うらら」→ 「貪欲な壺」、「三戦の才」、「手札抹殺」
「エフェクト・ヴェーラー」、「無限泡影」→ 「神聖魔皇后セレーネ」、「No.60 刻不知のデュガレス」
「幽鬼うさぎ」→ 「神聖魔皇后セレーネ」、「アカシック・マジシャン」
「屋敷わらし」→ 「貪欲な壺」
すべてこの通りに撃つのが正しいわけではなく、状況によって撃ち方が変わることもあります。
また、サイドチェンジ後は「深淵に潜む者」が入っていることがあるため、ある程度は誘発を撃たず☆4モンスターが並んでいないタイミングで誘発を撃つというのも意識する必要があります。

オルターガイスト

<先攻>
とにかく「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立が最優先です。ただし、その過程で「TG ハイパー・ライブラリアン」の効果でドローし、後続を確保できていないと、相手の手札次第では「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」だけでは負けることがあります。盤面はできるだけ「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」単騎の状態にし、「魔鍾洞」をケアします。「強欲で金満な壺」や「オルターガイスト・メリュシーク」を無効にしていきます。罠はとにかく「オルターガイスト・プロトコル」の発動を許さないようにしましょう。

<後攻>
基本的に不利な相手なので伏せ除去がないと勝てません。伏せが2枚以下であれば手数の多い手札なら超えられる可能性はありますが、3枚以上なら伏せ除去がそろうのを待つしかないと思います。とにかく「オルターガイスト・マルチフェイカー」に触らせないようにしましょう。

閃刀姫

<先攻>
「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」を優先し、「妖精伝姫―シラユキ」は落とせなくてもいいですが、後続がないと「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」だけでは「アクセスコード・トーカー」を超えられず負ける可能性があります。とにかく「TG ハイパー・ライブラリアン」でドローできる展開に持ち込みましょう。
また、長期戦になると勝てない相手なので短期決着を目指しましょう。

<後攻>
相手の先攻で用意してくる妨害の質によりますが、「閃刀機―ウィドウアンカー」は墓地の魔法が3枚未満であれば比較的超えやすいカードです。「閃刀機―シャークキャノン」は状況によっては超えるのが難しいので、バスターギミックなどはできるだけ「瑚之龍」を積極的に出し、伏せを除去しながら展開しましょう。
氷結界の龍 トリシューラ」などで「閃刀姫―レイ」を止めつつ盤面を除去し、可能な限りワンキルを狙います。ターンを返しても「閃刀起動―エンゲージ」などから盤面を返される可能性があるため、最後まで気を抜かないようにしましょう。

その他展開デッキ

先攻ではとにかく「シューティング・ライザー・ドラゴン」+墓地に「妖精伝姫―シラユキ」の盤面は作れるように展開する。
後攻は回し切られるとほぼ勝てないので誘発を撃ってお祈り。

その他非展開デッキ

先攻は「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の成立を最優先。
誘発で止められても「琰魔竜 レッド・デーモン・アビス」を出せるように意識して回します。
後攻ではバスターギミックが揃った時は「瑚之龍」を早めに召喚し、伏せを割りながら展開することを意識して回します。


以上が各対面での意識すべきこと・立ち回りです。
状況によって変わったりする考えも多いのでその場での判断は毎回考えてから下すべきですのであくまで参考程度におねがいします。
また、もし間違っていることやもっと良い考え方・立ち回りなど、アドバイスがあれば教えて頂けると幸いです。

最後に

今の環境は突出した展開デッキなどが存在せず、比較的スローペースなゲームになる相手が多いです。
サイドデッキでの採用率の高い「アーティファクトーロンギヌス」もメインギミックには一切刺さりません。
そんな環境だからこそ「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」は強力で、今の環境であればジャンドはやれるのではないかと感じています。
個人的に「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」が好きだから採用しているというのもありますが、環境にマッチもしていると思います。
ジャンドには「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」など☆12のシンクロモンスターを採用しない、「中軸」と呼ばれるタイプも存在します。
今回の「ルーラー軸」では、「中軸」の構築も考えはしましたが、☆1非チューナーにこだわる必要がないためかみ合わないように感じたのも「コズミック・ブレイザー・ドラゴン」の採用を強めています。
現在ジャンドの型はいくつかに分かれており、その中でもこの「ルーラー軸」は回し方が難しい部類に入るかもしれません。
カオスルーラーの落ちはもちろん、「TG ハイパー・ライブラリアン」でのドローなどでルートはいくらでも変化します。しかしそれがこのデッキのおもしろいところでもあり、ジャンドとしての楽しさは最も濃いものにできたのではないかと思います。
ジャンドを使っている人、ジャンドに興味のある人はぜひ一度触ってみて一緒に考察できたらなと考えています。
この記事を書いている途中で「アクセル・シンクロン」の裁定変更があったりと、少し向かい風な部分もありますが、これからもジャンドで戦っていけたらなと思います。

ここまでとても長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。